wanderer

人生放浪記(まだ更新中)。物心ついた頃から性別に違和感あり。職業選択の不自由を味わいながら結果的に「放浪者」になってしまったこれまでの人生を振り返る。

我慢の限界

それなりにいろいろあったものの、直接雇用してくれた恩義もあるし、なんとか折り合いをつけて仕事をしてきた。しばらくして、上の人から「契約社員になりませんか」という話をいただいた。メガネともう一人は契約社員となった(のちに正社員)。私はアルバイトのままでいいです、とお断りした。
リーダーは普段は気のいい人なのだが、仕事で意見が相違したときは「歯向かった」と勘違いするので困った。正面からぶつかったら大変なことになるとわかっていたので、私が何とか下手に出ておさめていた。意見を言っただけなのになぜ「歯向かった」と受け取られるのだろう。その人を否定しているわけではなく、あくまで「こういうやり方のほうが効率よくないですか」と提案しているだけなのに。本当に面倒くさい。また、相変わらず自分の好き嫌いで、狡猾に「仕事でミスが多い」と話をもっていっては派遣の人を切っていた。派遣会社も先方からこう言われては従うしかない。本当に理不尽だけどこれが現実。何人辞めていっただろう。一度だけ、どうしてもリーダーの考えが受け入れられず(他の人はリーダーが怖くて何も言わず)ぶつかったことがある。そしたら、そのあとしばらく嫌がらせ攻撃を受けた。しつこい、嫌らしい。陰険。辟易した。なんでこんなやつがリーダーなんだよ。前のリーダーは人格者だったのに。2年前からは別の会社から出向という形で男性2人が入ってきた。この2人は繁忙期のみの出勤だった。そのうちの1人が絵に描いたような腰巾着で、リーダーの言いなりだった。リーダーも自分の言うことを聞くもんだから利用するだけ利用していた。はっきり言ってリーダーもこの腰巾着も、仕事はあまりできなかった。別部署から仕事を受けたとき、「あの人(リーダー)にはやらせないで、あなたがやって」と言われたくらいだから私のひがみではない。簡単な誤字も見逃すし、問題の本質でないところに目を向け、どうでもいいことにこだわり、みんなの時間を奪った。
この会社に来て通算6年になろうとしていた。夏に向けて繁忙期を迎えるにあたり、また出向の男性に来てもらうことになった。そのころ腰巾着は常勤で来ていた。もう一人分、机を用意しなければいけない。リーダーは明日から出向の人が来るとは誰にも言わず、一人でこそこそ用意していた(これもよくわからない行動)。私が察して「あれ、ひょっとしてそろそろ〇〇さん来るんですか」というと、「そうよ」。それにしてもあまりに小さい机。子供が使うようなサイズ。男性でそれは小さすぎる。扱いがひどい。リーダーの忠実なるしもべ、腰巾着は〇〇さんと同じ会社・仲間なのに何も言わない。私は腰巾着にイラっとして強い口調で怒った。
この頃、通勤で変質者に出くわすことも多かった。負のオーラが変な男を呼んでしまったのか。まだ明るい夕方、駅までの帰り道に30代サラリーマン風の男とすれちがった。その道は狭い路地で、地元の人しか通らないような道だ。通り過ぎた後、そいつはくるっと方向転換して私の後をつけてきた。私が駅前のATMに並ぶとそいつも並んだ。私は嫌な予感がして、用を済ませてすぐに別の路地に逃げ込んだが、そいつ、しばらくあたりを見回し私を探していた。ぞっとした。また、始発電車を待っているとき、先発電車に乗っていたじじいが私を見るなり下車し、なにげない素振りで私の後ろに並んだ。こういう目に何度も遭っているので、先発電車のドアが閉まる直前に私のほうが乗り込んだ。本当に気持ち悪い。(あえて言う)こいつらモーホーなのか?
我慢も限界となり、せっかく拾ってもらったけど、もうこのリーダーのもとで仕事はできないと退職届を出した。社長を交えて3人で話し合いもした。この人の考えにはついていけない。リーダーは自分の評価を高めることしか考えていない。そのために利用できるものは何でも利用する。こんな仕事できないやつに利用されるのはごめんだ。
2016年夏、次の就職先を決めぬまま退職した(有給消化で実際の退職日は1か月後)。ああ、またやっちゃった。そういえば、カウンセリングを受けていた時、先生から「あなたは、武士は食わねど高楊枝、だね」と言われたことがある。どういう話の流れだったか忘れたが、ふとその言葉を思い出した。