wanderer

人生放浪記(まだ更新中)。物心ついた頃から性別に違和感あり。職業選択の不自由を味わいながら結果的に「放浪者」になってしまったこれまでの人生を振り返る。

2020-03-01から1ヶ月間の記事一覧

公務員時代10

私は本当は何がしたいのだろう。もやもやしながら毎日を過ごしていた。入札の件だって、正しいことをしたいと思っても結局何も変わらない。子供の頃は電車の運転士になりたいと思っていた。でも当時は男だけの職業だった。大学に行くつもりでいたが親から働…

公務員時代9

庶務係になってホッとしたとはいえ、今度は一人ですべて行わなければならなくなった。本庁への予算要求、調整、決算報告。私がいた頃はまだ手書きだった。予算は(当たり前だが)目的の使途以外では使ってはならない。今はこれよりこっちに使いたいと言って…

公務員時代8

労働相談係に配属ということで、春闘の時期には管轄区にある様々な企業の労働組合をまわった。金属工場とか某大手牛乳工場、かと思えば小さな商店など。所でつくっている資料を持ってあいさつに行き、ベア交渉の情報収集をした。今は労働組合なんて大手企業…

公務員時代7

3年目の冬。異動希望聴取のとき、以前ここにいた人が人事部に異動しており、私に「本庁にこないか」と言ってくれたが断った。都心で働きたかった私にとってはうれしい話だったが、本庁勤務となると服装をちゃんとしなければならない…。私はスカートをはくの…

公務員時代6

新規採用でこの職場に来て3年目。このまま一生こういう仕事を続けていくのかと思うと気持ちが沈んだ。もっと公共性の高い、人の役に立っていると実感できる仕事だと思っていたのに、現実は違っていた。 私は幼い頃から自分は男(の子)だと思っていた。好き…

公務員時代5

3年目、やっとクソ係長が異動した。だが、頼りにしていた主任も異動が決まった。主任は本庁へ引き戻された(仕事がデキるので)。 代わりにやってきたのは40代後半の男性係長(独身)、気の強そうな女性主任。今度の係長は穏やかだったが、ちょっと私に気を…