wanderer

人生放浪記(まだ更新中)。物心ついた頃から性別に違和感あり。職業選択の不自由を味わいながら結果的に「放浪者」になってしまったこれまでの人生を振り返る。

公務員時代5

3年目、やっとクソ係長が異動した。だが、頼りにしていた主任も異動が決まった。主任は本庁へ引き戻された(仕事がデキるので)。
代わりにやってきたのは40代後半の男性係長(独身)、気の強そうな女性主任。今度の係長は穏やかだったが、ちょっと私に気を遣いすぎだった。異動してくる際にクソ係長と私のことを聞いていたのかもしれない。女性主任(大卒枠採用)はドライな雰囲気だったが、頭の回転が速く、これまた仕事ができる人だった。「私は最初は福祉事務所で、スリッパをきれいに並べるのが仕事だったのよ」なんて言ってくれた。いやいや、大卒で採用されてそれなのか…。この、無駄な、奉公制度みたいな仕事の与え方、何なの? 確かに誰かがしなきゃいけないことだけど…。
当時、私は車やバイクに夢中だった。あの頃はスカイライン(R32)、シルビア、スープラ、MR-2、180SX、サバンナRX-7など、スポーツタイプの車がたくさんあった。私が最初に買ったトレノAE85は残念ながらAT車だった。うちには車がなく、今のようにネットもない時代、近くの中古車店でほしいと思ったのがこれしかなかったのだ。次こそはMT車を、と買ったのがCR-X(後期型)。本当はSi-Rがほしかったのだが、予算的に厳しく、一番下のグレードを購入した。それでも運転が楽しかった。CR-Xでは遠出もした。レースに興味があったので、筑波サーキットにもよく行った。講習を受けて国内A級ライセンスを取得した(取得後も更新料など諸々お金がかかるので後に手放した)。また、バイクにも乗りたくなって、中型免許を取得した。最初に買ったのはバリオス。これはCR-Xのようにじゃじゃ馬だった。もっとゆったり乗りたいと思い、次はエリミネーター250LXを買った。眺めているだけで満足してしまうバイクだった。
大学へは足が遠のいていった。仕事で疲れて、というのもあるが、法学部での勉強が面白くなかった。それに車やバイクにお金がかかり、授業料の負担が大きくなってきていた。一番遊びたい時期だし、どうせ大学出たってこのまま公務員で働くんだし…。
結局、大学は2年の2学期で辞めた。自分はこのままでいいのか、もやもやしていた。