wanderer

人生放浪記(まだ更新中)。物心ついた頃から性別に違和感あり。職業選択の不自由を味わいながら結果的に「放浪者」になってしまったこれまでの人生を振り返る。

帰国

1996年6月8日。とうとう帰国の日。日本に帰りたくない。ずっとここにいたい。大陸一周の目的は十分に果たせたけど、結局働かなかった。せめてアルバイトしてコネクションを作っておくんだった、とちょっと後悔した。
メルボルンからシドニー経由で成田へ。もちろんカンタス航空だ。はあ~。溜息しか出ない。仕方なくチェックイン。そして機内へ。周りの人は旅行だろうか、楽しそうな雰囲気が伝わってくる。私だけどんよりしていた。
そして離陸した瞬間、自分でもびっくりするくらい涙があふれてきた。ああ、オーストラリアから離れちゃった。涙が止まらず、こらえきれず、窓にはりついたままタオルをかぶせて号泣した。