wanderer

人生放浪記(まだ更新中)。物心ついた頃から性別に違和感あり。職業選択の不自由を味わいながら結果的に「放浪者」になってしまったこれまでの人生を振り返る。

職場見学という名の面接

先日、派遣会社からの紹介で職場見学に行ってきた。この案件は…条件は良かったが、教育業界(苦手)なので敬遠していた案件だ。募集しているのは知っていたが、あえてエントリーしなかった。でも派遣会社のほうからオファーが来た。
オファーが来たのなら見込みありだろう。社内選考はパスしているのだから。とりあえず行ってきた。
駅近のきれいなビルだ。営業さん(若い女性)と待ち合わせて、打ち合わせする。
いざ入室。相手は相応の女性社員と男性社員の2人。2人とも表情のない、暗い目をしていた。それに、嫌われてるな~と感じた(こういう直感は当たる)。
私は職歴が長い&ガチャガチャなので、自己紹介の時は近々の業務経験を述べた。職務経験としては問題ないはずだ(だからオファーが来たんだし)。その後、スキルシートを見ながら男性社員が口火を切った。
「最初は都庁の職員だったんですか? 公務員試験を受けて…」
「はい」
「なぜ辞められたんですか?」
「海外に行きたくなりまして…それに元々は別の公務員になりたかったので。都庁はたまたま受かったので…消極的理由で入ったので」
「海外ってどこへ?」
「オーストラリアです。現地ではホームステイしたり英語学校に通ったりしたあと、旅をしてきました」
「どのへんを?」
「すべてです」
「(すごく驚いて)全部? へえ~夢のような話ですね」
「はあ…」(なんだコイツ)
「それで(スキルシートを見ながら)ここからはアルバイト、ですか?」

「はい。実は公務員のとき夜学に通っていたのですが中退してしまって。それでもう一度大学で勉強したくて、通信制の大学に通うことにしました。学費を稼ぐためです。一応大学院まで進みました」
「専攻は?」
「文学、哲学です」
「てつがくぅ~(うわぁ~という感じ)」
(ああ、また変わり者扱いされてる)
「そして…ここの仕事は?」
「これは倒産してしまいました」
「ここは?」
「そこも倒産してしまったので…」
(なんでこんなに根掘り葉掘り聞かれるんだよ…チッ)
とりあえず笑顔で退出したが、どっと疲れた。
営業担当のねえちゃんも私に引いてた? ちょっと頼りにならなすぎ。。。
いままで職場見学でこんなに根掘り葉掘り聞かれたことないぞ。
これって違法じゃないか。興味本位で人の過去をほじくりやがって。
派遣って、だいたいその日のうちに採用決定の電話がくるが、1日目は来ず。2日目もなし。
3日後、派遣会社からようやく電話が来た。結果は想像がつく。
「すみません~今回お話を進めることができませんでした~」
「ああ、そうですか、わかりました」
あ~あ、また一からやり直しだ。