wanderer

人生放浪記(まだ更新中)。物心ついた頃から性別に違和感あり。職業選択の不自由を味わいながら結果的に「放浪者」になってしまったこれまでの人生を振り返る。

NHKあさイチ

今朝、NHKあさイチで「どう思う? 性別の押し付けのモヤモヤ」というコーナーがやっていた。やっと、やっとこういう番組が朝に流れるようになったんだなあと思った。女の子は赤やピンク、男の子は青などといった決め付けって、そもそもおかしくないですか?っていうやつ。
こんなこと、私は物心ついた時から感じていた。なんでランドセルは赤なの? 黒がいいのに、って思ってた。野球が好きだったのにやらせてもらえなかった。仕方ないのでソフトボール部に入った。中学や高校の制服(スカート)も嫌だった。しかも私らの時代なんて体操着にブルマだよ。最悪だよ。あれは男の先生(変態含む)を悦ばすためのものでしかない。完全に男目線だ。
私が就職する頃(1980年代後半)は、民間企業は男と女で最初から給料に差があった。もちろん、男のほうが高かった。男、というだけで。そりゃ、あの頃は「24時間戦えますか」っていうCMが流れていたくらいだから、体力のある男のほうが使える(酷使できる)という前提で給料も高かったのでしょう。でも、私は納得がいかなかった。
それで、男女同一賃金で昇進の機会も平等に与えられる公務員を選んだわけだが…。
大きな会議となると、女子職員だけがお茶くみ要員として集められた。当時ペットボトルなんてものはない。その間、私の仕事はストップしたまま。会議の後片付けから戻ってきて自分の仕事をする。当然残業せざるを得ない。それを「残業するやつはバカだ」と言って定時で帰る意地悪上司(定年近いジジイ)。ジジイは世間話をして、勤務時間中にスポーツ新聞読んで、5時になったらあがり。それで私の何倍もの給料をもらっている。もともと警察官になりたかった私。事務職なんてやりたくなかった。親が経済的にきついから働いて、というから仕方なく就職した。こんな私だったので、ジジイをぶっ飛ばしたいくらいフラストレーションがたまっていた。毎日辞表を持って出勤していたっけ。
それから、小さい頃になりたかった電車の運転士。これも当時は女性に門戸は開かれていなかった。公務員を辞めたあとの転職活動でも、平然と「いま付き合ってる彼氏いる?」「結婚の予定は?」「妊娠しちゃったとか言って急に辞めないでね」と言われた(すべて男の面接官)。本当に本当にムカついた。悔しかった。
今は企業のコンプラだか何だかが整備されて、面接時にこうした目に遭うことはないでしょう。
女性の運転士さんや車掌さんもいる。女子野球部もある。採用時の給料も男と女で区別されない。今の子は選択肢が広がってうらやましい。
でも、表立って言わないだけで、管理職が男である以上、こういう意識は持たれていることでしょう。うまく言えないけど、日本の会社ってまだまだ閉鎖的な印象がぬぐえない(ただのグチです)。